女性の薄毛やつむじハゲに悩む方は年々増えており、鏡を見るたびに気になってしまうという方も少なくありません。
薄毛は加齢だけでなく、ホルモンバランスの変化やストレス、生活習慣の乱れなど、さまざまな要因が絡んで起こります。
特に「つむじのハゲ」や全体的なボリュームダウンは、見た目の印象にも影響するため、早めのケアが重要です。
女性の薄毛とは?原因と症状をチェック
女性の薄毛にはいくつか種類があります。代表的なのは「びまん性脱毛症」で、頭頂部やつむじ周辺の髪の密度が減って全体的に薄くなるタイプです。
30代以降の女性に多く見られ、加齢やホルモンの影響で起こることがあります。また、ストレスや過度なダイエット、偏った食生活も薄毛を加速させる要因です。
つむじハゲの特徴
つむじ周りの髪が細くなり、地肌が見えてきます。髪を結ぶときにトップのボリュームが出にくくなったり、分け目が広がって見えるのも特徴です。
パントガールとは?女性の薄毛に効く理由
パントガール(Pantogar)は、ドイツの製薬会社メルツ社(Merz Pharmaceuticals GmbH)によって開発された、女性の薄毛や髪のハリ不足を改善する目的で用いられる薄毛治療薬です。
世界で初めて、女性の薄毛に対する効果と安全性が認められた内服薬として、医療機関で使用されています。
主成分とその効果
パントガールには、髪の健康に必要な栄養素がバランスよく含まれています。
これらの成分が相乗的に作用することで、抜け毛の減少やハリ・コシの向上に期待できます。
• パントテン酸カルシウム:髪や皮膚、神経組織を正常に保つ働きがあり、ストレスによる脱毛の緩和が期待されます。
• L-シスチン:ケラチンの生成に必要なアミノ酸で、髪の構成成分として重要です。
• ケラチン:髪の主成分で、髪の強度や弾力性を保つ役割があります。
• ビタミンB群:髪の成長に必要なエネルギーを供給し、健康な髪の維持をサポートします。
• 薬用酵母:髪の健康を促進する栄養素を含んでいます。
服用方法と注意点
服用方法:通常、1日3回、食後に服用します。
服用期間:効果が現れるまでに数か月かかる場合があります。継続的な服用が推奨されます。
副作用:一般的に副作用は少ないですが、まれに消化器症状(胃の不快感など)が報告されています。服用中に異常を感じた場合は、医師に相談してください。
注意点:妊娠中や授乳中の使用は避けるべきです。また、成分にアレルギーがある場合は使用を控えてください。
知っていますか?女性には男性用の薄毛治療薬が使えない理由
ネットで調べると男性用の薄毛治療薬の名前を目にすることもありますが、大きく3つの理由から、一般的に女性が男性用の薄毛薬を使用することはできません。
1. ホルモンバランスへの影響
男性用薬はジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの変化に作用します。
女性の体でもホルモンバランスは非常に繊細で、妊娠や生理周期に関わるホルモンに影響を与える可能性があります。そのため、女性が男性用薬を使うと、思わぬ副作用や体調不良につながることがあります。
2. 妊娠中・授乳中の使用は絶対NG
特に注意したいのは妊娠中や授乳中の使用です。フィナステリドやデュタステリドは胎児の男性器形成に影響を与える可能性があるため、妊娠中や妊娠の可能性がある女性は使用できません。
3. 効果が十分ではない
女性の薄毛は、男性型脱毛症とは異なる原因で起こることが多いです。女性の場合、びまん性脱毛症や産後脱毛症など、ホルモンバランスや生活習慣、栄養状態が関係する脱毛が一般的です。
そのため、男性用のAGA薬では十分な効果が得られないことがあります。
薄毛のセルフチェック方法
自分の髪の状態を把握することも大切です。下記の点を確認してみましょう。
つむじや分け目の髪の密度が減っている
抜け毛の量が増えている
髪のコシやハリが弱くなってきた
トップのボリュームが減った気がする
これらの症状が気になる場合は、早めの対策が効果的です。
日常でできる薄毛予防の生活習慣
食事:タンパク質・ビタミンB群・亜鉛を含む食品を意識的に摂取。髪の原料となる栄養素を補うことが大切です。
睡眠:髪の成長は夜間の成長ホルモン分泌と深く関わります。質の良い睡眠を確保することで、髪の健康もサポート。
ストレス管理:慢性的なストレスは抜け毛の原因になります。深呼吸や軽い運動でリラックスする時間を作りましょう。
頭皮マッサージ:血流を促すことで、栄養素や酸素が毛根まで届きやすくなります。シャンプー時の軽いマッサージがおすすめです。
女性の薄毛、一人で悩まないで・・・!
薄毛はつい隠したくなる問題かもしれませんが、実は、単一の方法だけで対策するよりも、いくつかのアプローチを組み合わせるほうが効果的な場合が多いです。
外用剤で髪の根元に栄養を届けたり、サプリで内側からケアしたり、毛髪注入治療で発毛を刺激したり。これらを組み合わせると、髪の栄養補給・発毛刺激・血流改善といった多方面からアプローチできます。
大事なのは、自分に合った方法を見つけること。そのためには、医師のカウンセリングが心強い味方です。
髪の状態や生活リズムに合わせてプランを組めば、薄毛治療も無理なく続けやすくなります。
まずは一度、医師に気軽に相談してみるのがおすすめです。
クローバー美容クリニック
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